0015 台東 フジコ (31/58)

バチッ バチバチバチ



「はーい!みんな注目ー!」



突然そんな炸裂音と大声が聞こえた。



私も足立シヲリも、奴隷達の上で立ち止まる。



声がしたプールサイドを見ると、そこには1人の青年が立っていた。



「動くなよー?」



間違いない。



大田ユウガ、彼が来た。



予想より遅かったわね。



「今 僕が持っているのは電線でーす!」



彼は両手に持っている、電線コードらしき物同士の先を合わせる。



バチッ



暗いプールサイドに火花が散った。



「このコードをプールに垂らすと 皆さんは感電して魚みたいに浮く事になりまーす!」



大田ユウガはプールサイドにしゃがみ込み、電線をプールの水面に近付けた。



「まずは全員 そのままプールの中心に集まって下さーい」



彼の言葉の後、杉並さんや目黒さんが私を見る。



「従いましょうか」



私は微笑みながらそう言った。