0015 台東 フジコ (30/58)

バシャ バシャ


「いいんですか!」


目黒さんは私の横を通りながらそう言った。


負けてもいいのか、って。


言ったでしょ?結果なんてどうでもいい。


刺激的なこの経過が大切。


この勝負に負けたって、シンノスケとはいずれ巡り会える。


私はシンノスケと会って絶頂を越えたトキメキの勝負をするの。


奴隷になる事なんて怖くない。


奴隷を従えるのも、本当はどうでもいい。


私はただ、刺激の海に身を投げて、荒波に身をまかせる様なうねりを感じていたいの。


ここは海じゃなくてプールだけどね。


あちら側はテンポ良く進み、すでに全体の3分の2程度進んでいる。


対してこちらは半分程。


けど、あちら側のペースはさっきに比べると落ちていた。


走者の速度に対して、足場の奴隷達が追い付いて行けていないから。


走者の足立シヲリが、足場の奴隷に合わせて進む様になっていた。


4人編成のローテーションで、水の抵抗もあるから無理はないわね。


まあ、あちら側の優勢は変わらないけど。