0015 台東 フジコ (29/58)
向こう側のチームを見ると、足立シヲリはすでに3人目と4人目の間にいた。
あちらの3人目と4人目は中野タイジュと新宿セイヤ。
よく見てみるとあちら側は肩や頭ではなく、手で足立シヲリの足場を作っている。
バレーボールみたいに、両手で足立シヲリを受け止めて行く感じ。
手の方が断然安定するし、いいチームワークね。
しかも、あっちは男性陣が多い上に身長のバランスがいい。
比べてこちら側は女性が半分を占め、身長差が激しい。
文京さんと目黒さんは同じぐらい高い。
豊島さんも女性にしては高めだけど、男衆に比べて低い上に、杉並さんでガクンと身長が下がる。
総じて断然、あちらが有利。
私が文京さんから目黒さんに渡ろうとした時、目黒さんは両手をかざしてバレーボールの様な体制を作っていた。
目黒さんもリュウオウ側のチームワークに気付いて、真似をしだしたのね。
私はシカトして彼の頭に足を乗せた。
「え?」
疑問の声をあげた目黒さんを足の裏で感じながら、左足を次の豊島さんの肩に乗せる。