0015 台東 フジコ (24/58)

このプールは25M。


「要は馬飛びと一緒 舞台がプールなだけ」


私がプールのコース毎に設置された台を見ると、みんなもそれに注目する。


まず奴隷達には冷たいプールに入ってもらう。


まあみんな大人だから、小学校のプールに入ってもお腹くらいの水位でしょ。


「プールの始まりから奴隷を配置して 主人が奴隷の上を渡って行く」


プールは縦に25M。その距離を渡る。


主人は奴隷の足場を渡り、向こう岸のゴールを目指す。


奴隷達の肩や頭を踏んづけてね。


「奴隷達はローテーションで交代して 主人を向こう岸まで渡らせるの」


水着がポロリの水泳大会みたいな感じね。


中央アタルは向こう岸のゴールを見る。


「勝敗は?」


「主人がより早く向こう岸まで着いたら勝ち そして主人がプールに落ちたら その時点で負け」


私は少し首を傾げて彼を見る。


「単純でしょ?」


中央アタルは腰に手を当て、ため息を吐いた。


「よくも まあ そんな性格の悪い勝負が思い付くものだな」


彼のため息に、私は微笑みで返す。


彼は機嫌が悪そうに、後ろの仲間達をアゴで指した。


「相談する時間を貰いたい」


「どうぞ」