0015 台東 フジコ (23/58)
私が見たリュウオウは明らかに小学生に見えた。
ああ見えて本当はおっさんなのかしら?
何かのアニメみたいな設定ね。
それとも、こちらを混乱させる為のハッタリ?
私は疑問を抑えて、違う言葉を声に出す。
「それも気になるけど まあいいわ」
今は勝負を決める時間ね。
中央アタルに釣られ、暗い校舎とプールの水面を交互に見る。
小学校。プール。
「ねえ 昔 運動会でやっていた 馬飛び っていう種目覚えてる?」
「うまとび?ああ」
大抵の小学校で、馬飛びはやったはず。
馬飛びは代表者が仲間の背中を跳び箱の様に飛んで行き、ゴールを目指す競技。
背中を介す仲間達はローテーションで交代して、代表者をゴールまで導(みちび)くの。
この場にいるほとんどの人が経験があると思う。
「勝負は 奴隷渡り なんてどう?」
「どれいわたり?」