0015 台東 フジコ (25/58)

15分程度の相談の時間を挟み、リュウオウ側は私の勝負に承諾した。


元々、その為に場所の指定はリュウオウに応じたんだけどね。


主人不在のあちら側の代表者は、足立シヲリ。


気の強いあの子だわね。彼女が他の奴隷達の上を渡る。


体重の兼ね合いもあるんでしょう。


こちら側は、もちろん私が奴隷の上を渡る。


プールの横腹を挟み、5対5。


数秒の間の後。


何も言わずに、私は自分のSCMを取り出した。


すると他の全員がSCMを取り出す。



『 ギュ ギュイ──ン 』



10人同時に着けたせいか、アラームが多重で、壊れたみたいに振動が強い。


杉並さんが差し出した携帯のGPSを確認すると、重なってはいるけど9の黄色反応と1の赤色。


あちら側はやはり主人不在ね。


私達は互いにプールの先頭位置に立つ。


「俺達 全員と勝負だ」


中央アタルが私にそう言った。


「勝負は 奴隷渡り」


私は唇を舐める。


「負けた場合 チーム全員が勝利チームの傘下になる」


「分かった」


中央がそう言った瞬間。



『 カチッ カチカチ 』



勝負開始の音が鳴った。