0015 台東 フジコ (11/58)
別に怒りはなかったわ。
始めは寝起きの隣にぬくもりが無くて、ただひたすらに寂しかった。
電話をしても出ない。
メールをしても返って来ない。
彼はなぜ運命の相手である私の下から去ったの?
彼はなぜ私と勝負しなかったの?
むしろあなたは誰なの?
夢かも知れないとさえ思ったけど、使用済みのコンドームが現実だと教えてくれた。
でも考えるのはすぐに止めたわ。
どうして去ったか?より、また会えたらどうしよう?って考える事にしたの。
私って前向き。
会って奴隷にしたらチ○ポッポにネズミ花火を巻き付けて、着火してやろうかしら。
フフ。
やっぱり少し怒っているのかも。
彼の本名も何も知らなかったけど、SCMが私達を引き合わせるの。
素敵じゃない。
SCMは刺激をくれた。
目的を手に入れた。
彼との出会いをくれた。
リスクはデカイけどさ。
散り際の全てを、これに託せる。
ホテルから1人で乗ったタクシーの中で、私はSCMを見つめながら、そんな事を考えていた。
あんたの事を考えていると、私。
頭がおかしくなりそう。