0014 大田 ユウガ (50/60)
「何の事だ!指示だけに従え!」
ガツ
「あだ!」
何か硬い物で後頭部を殴られた。
ガチだこの人。
エイアじゃない。
こういうのを、一難去ってまた一難っていうんだよね。
『 キュイ──ン 』
SCMの反応が鳴る。
外して近付いて来たんだ。
「勝負はあっち向いてホイだ!言え!」
ガツ
痛っ。
「従うから無駄に叩くな!」
従わないとまずそうだな。
僕はどこか投げやりな気持ちになっていた。
どうせ今も台東の奴隷。
こいつの奴隷になっても、状況はあまり変わらない。
投げやりな気持ちを手伝ったのは"その内エイアが助けに来てくれる"という安心感もあったからだ。
「勝負は あっち向いてホイ」
『 カチッ 』
僕は勝負を申し込んだ。
「よし ジャンケンだ」
「ジャンケン」
「ポン」
僕はパーを出し、相手の手はチョキ。
僕はジャンケンに負け
『 カチッ カチカチ 』
「あ」
まだあっち向いてホイをしていないのに、SCMが鳴った。