0014 大田 ユウガ (49/60)
指示されたスーパーの駐車場には、平日の昼間の為か子供連れの主婦が景色に見えた。
なるべく目立たない場所に車を停め、僕は携帯を取り出す。
着信履歴から文京ゼンイチに電話をしようとすると、突然後部座席のドアが開き、誰かが入ってきた。
「勝負を受けろ!殺すぞ!」
「おぅわ!」
ビックリした。
男か女か分からない変な声。ボイスチェンジャーを使った様な声だ。
僕は興味と確認の為に振り向こうとした。
「振り向くな!」
頬に冷たく鋭い何かが当たる。
何だ?どういう事だ?
ビビると言うより、僕は戸惑っていた。
エイアか?けど根拠が無い。
僕は自然に両手を上げ、運転席で銃を向けられた時の姿勢を見せる。
「わかった」
勝負を受けろ。殺す。
SCMの所有者だ。
台東の戯(たわむ)れかもしれないし、また新しい所有者かも知れない。
いや、むしろ文京ゼンイチという男が台東を裏切ったとか。
「勝負はアッチ向いてホイだ パーを出して お前から見て右を向け」
「エ イア?」
僕はなんとなーく小声で、後ろの相手に聞いてみた。