0014 大田 ユウガ (48/60)
ちなみに家の中は何も盗られた様子は無く、母親にも変わった事はない。
息子が女のパンツを履いている所を見たぐらいだ。
勝負が終わって10分もしない頃。
ピ ピピピ
携帯が鳴った。
僕の携帯はベッドの上に、ただ置かれている。
知らない番号からの着信。
早速、台東からの電話だと感じた。
「もしもし?」
「ご主人様からの命令だ 外に出ろ」
「あんたは?」
聞き覚えの無い男の声だった。
「ゼンイチ お前の仲間だよ」
確かエイアを追いかけている男の名前だ。
台東の他の奴隷からの指示か。
電話の相手からの指示は、僕の家の近くのスーパーの駐車場に来る事。
そして着くまでに誰からの着信も出るなという内容だった。
僕は素直に従い、指示された場所まで車で向かう。
途中、エイアからの着信があったが、僕はその電話には出なかった。
僕を案じての電話だったかもしれない。
だが僕は初めの、台東の奴隷からの電話に従うしかなかった。