0014 大田 ユウガ (46/60)
──気が付くと目隠しは外され、明るい景色が見えていた。
しばらく眠っていたんだ。
なんか股と腿(もも)の付け根がツリそうに痛い。
薄目で見る景色には、ドアがあり、机があり、ベッドがある部屋。
照明は全快に明るい。
普通の男の部屋だけど。
見覚えがあるどころじゃない。
むしろこの匂い。
ここは僕の部屋だ!実家の!
目隠しは無いが、手足は縛られたまま。
しかも僕はズボンを脱がされ、股を開かされた恐ろしく恥ずかしい体勢。道理で足が痛い訳だ。
そして直後に気付く。
僕の股関の薄いピンクのパンツ。
そうだ、僕は。
「ユウー?帰ってるのー?」
聞き覚えのある女性の声は母親だ。
まずい!まずい!まずい!
ボーッとした頭を必死に回転させる。
思い出した。
思い出した!
僕が目黒とした勝負!
勝負は!
『母親に会ったら負け』
僕は台東にバレたんだ!
アヤカのパンツを履いている事が!