0014 大田 ユウガ (37/60)

僕が思考の為に一瞬黙っていると、台東はそのまま話し続ける。


「少し 1人になるわ」


「どうした?」


僕の疑問より先に、目黒の声がした。


そういえば目黒もいたね。


「自分を慰めてくる」


は?


「え?」


大の男2人が同時にハテナになった。


「1度にこんなに彼の話が聞けて 興奮しているの これ以上は刺激的過ぎてもったいない」


ギシッ


台東が立ち上がったのを感じた。


「私は隣にいるから 緊急の時だけ電話して」


ガチャ バタン


台東の気配は、ドアが閉じる音と共に消えた。


雰囲気的に、マンション。誰かの家の可能性が高いな。


それにしても、自分を慰めるって。


何するかは大体想像できるけど。


シンノスケ、お前は一体どんな魔法を使って台東を落としたんだ。


羨ましいとさえ思うよ。


部屋には目黒という男と僕だけになった。


さっきまで台東とシンノスケの情報交換の興奮があった分、急に冷めた気がする。


しばらく沈黙が続いた。


「なあ 世間話は禁止か?」


僕は目黒という男にそう話しかけてみた。


「いいや」


お、話はできそうだね。