0014 大田 ユウガ (30/60)
「友達だった の続きは?」
「その前に答えろ なぜシンノスケの事を聞いてきた?どこで奴と知り合った?」
「ネットで知り合って1日だけ会った そして一目惚れしたの」
台東の返答は意外だったが、何の躊躇(ちゅうちょ)も無い即答だった。
一目惚れ?名前も知らなかったのに?
しかもネットかよ。
あいつがSCMの所有者と会った事なんて、聞いてないぞ。
というかヤリ逃げでもしたかシンノスケ。
いや待て、2人はSCMをきっかけで知り合ったのに、なぜ勝負をしなかった?
返答が新たな疑問を呼ぶ。
けどそれ以上に笑える。
台東はシンノスケを追って、シンノスケは僕を追っているんだ。
「ちゃんと質問に答えたわ 友達だったてどういう事?」
正直、台東の食い付きは気分が良かった。
「シンノスケとは高校の時からの同級生だ」
「へえ」
台東の関心は、僕の冷静な判断を忘れさせそうになる。
頭のおかしいぶっ飛んだ女、台東。
初めの手紙から感じた彼女のイカれっぷりは、僕のコンプレックスに近い存在だった。
そんな彼女が、僕の友人に執着しているんだ。