0014 大田 ユウガ (25/60)
「何をしたら負けなのか分からない勝負 それが今のあなたのキーポイント」
キーポイントなんて言葉を使ってきたが、ある程度の敗北感を感じないと勝負に負け様が無い。
何人も奴隷がいるなら、そんな事は既に知っているはずだよね。
だとすると狙いは何だ?
僕は黙って女の話を聞いていた。
「すでに2時間経った」
時間。そうか。
「残り22時間以内に勝負を決めないと両者にペナルティが起きる」
そうだ。それだ。
「勝負の内容を知りたければ 負けて」
「ちっ」
僕は口の中で舌打ちをした。
滅茶苦茶だ。
だが狙いが分かった。
目的は僕のギブアップによる敗北か。
僕は真っ先に思った事を口にした。
「あんたにもペナルティが起きるだろ」
女には余裕があり過ぎる。
勝負を始めたのは、この女と僕ではない可能性が高い。
「ふふ そう 厳密に言うと私は勝負に関係ない」
女の冷たい手が、僕の手に触れた。
そしてもう1人、大きな手が僕の肩に置かれる。