0004 目黒 マサカズ (8/29)

20分で2000円。メダルが多い方が勝ち。俺はテンパっていたが、それでも分かる簡単ルールだ。


「けど今のはあくまで提案 勝負の内容はあなたが決めていい」


ルシエは寒い中でも生足をあらわにしたミニスカートを履いていた。僅かに血管が浮き出た太ももを思わず見てしまう。


「あなたが勝ったら またやらせてあげる」


俺の股間あたりがドクンとなった。


「お 俺が負けたら?」


まさか警察とか。


「1万円ちょうだい」


は?


「あたしが負けたら あたしを好きにしていい」


なんだこいつ。金の無いヤリマンか?


「2000円でよりメダルを稼いだ方だな?」


俺はすでに、その勝負をやる気マンマンだった。


「いえ 提案したのは メダルをより多く残した方 けど決めるのはあなたでいい」


よく意味は分からないが、同じことだろう。


「い いいぞ 何でも言うことを聞くんだな?」


ルシエがうなずいたと同時に、口の中で何か音がした気がしたが、周りの雑音でかき消された。もし2000円のうち、1000円残った場合は等価の50枚とするってことでまとまり。


俺たちは勝負を始めた。


俺は台に3枚ずつメダルを入れていく。リールが回り始めたら、左からボタンを押す。順押しだ。