0014 大田 ユウガ (11/60)
満員電車で速効性の劇薬をケツにぶっ刺されているなんて!
刺激的過ぎる!
俺こういうのがしたかったんだよ!
やっぱ。
「あんた最高だよ」
僕は彼女を賞賛した。
彼女は何も言わなかったが、表情が一切変わっていないことを感じた。
頭がおかしい人は、やっぱり女だった訳だ。
エイアに感じたワクワク以上の興味を感じる。
僕は後ろの女に、全神経を集中させていた。
こんなことを平気でやる奴が、本当にこの世にいたんだ。
つまんなかった何もかもが、一気に戦場みたいな危険に溢れる。
これが僕の求めていた刺激だ。
脳が心臓になってドクドクと回転するヒラメキを感じる。
どうするこの状況。
大人しく従い、彼女の奴隷になる。は無い。
僕は頭の中で、5つの選択肢を作った。
①振り返り、後ろの彼女をぶっ飛ばす
②手すりを登り、荷物を置く金網に登って逃げる
③ポケットのライターで周りの誰かに着火して、状況をウヤムヤにする
④交渉の余地を作る
⑤しゃがんで下から逃げる
さあ、どうしたもんか。