0013 品川 ゼロ (101/103)

リュウオウは黙って中央さんの話を聞いています。



「引き続き連絡を取り 家にも行こうと思うが 誰かの奴隷になった可能性が高い」



誰かの奴隷?



リュウオウには、他にも奴隷がいるの?



リュウオウはベンチから立ち上がります。



「すぐに杉並ルシエに連絡を取れ」



少年のリュウオウが、はるか歳上の中央さんに命令口調で話す事に、僕は違和感を感じました。



「どういう事だ?」



「ゼンイチも目黒も ルシエの居場所と連絡先を知っているから」



リュウオウはポケットから携帯を出し、イジり始めました。



「多分 あの手紙の送り主の"頭のおかしい人"が2人を奴隷にした 次は杉並ルシエでしょ」



「ああ 分かった すぐに杉並ルシエにも連絡を取り 引き続き奴らを探す」



「うん」



リュウオウと中央さんは車に向かい、僕を手招きしました。



僕はゆっくりと立ち上がり、中央さんの車に向かいます。