0013 品川 ゼロ (91/103)
その問題は、さっき僕が中央さんに出した問題です。
一瞬、何が起きたか分からず、混乱しましたが、直後に理解しました。
僕と中央さんは違う携帯で、同じクイズアプリをやっています。
こちらが出した問題が、もう1度相手から出ても何もおかしくないんです。
これってアリなのか?
けどアリじゃないと僕は切り抜けられない。
「キングストンですよね?」
制限時間もあるので、僕はとりあえず問題に答えました。
「あ ああ 正解だ」
中央さんは携帯を操作した後、すぐに画面を閉じました。
少年も中央さんも、まだ半口を開けて思考が止まっている様子です。
「事前に話した中には 1度出た問題がもう1度出たら飛ばすなんてありませんでしたよね?」
少しいやらしい言い方ですが、僕も必死です。
初めて中央さんに意見しました。
「ああ」
落ち着きを取り戻した様子の中央さんは、静かにそう言いました。
3人のうち、誰もが予想していなかったと思う事態です。