0013 品川 ゼロ (90/103)
携帯をイジり終えた中央さんは、画面を見ながら僕に5問目の問題を出そうとします。
この問題で僕の勝敗が分かれる。
奴隷にするとかされるとか、相変わらず信じられないけれど、勝負が終わった時に何かが起きるという予感や空気だけは感じる。
ぼやけた感じだけど、何かが起きる緊張感だけは確かにあるんだ。
それにしても、あれ?
中央さんが問題を読み上げようとしません。
口を開けて、ただ携帯を見たままです。
「どうしたの?早く問題出してよ」
僕が疑問に思っていると、少年が中央さんにそう言いました。
「あ いや」
「なんでもいいから 早く」
中央さんはためらっていますが、少年は急かしてきます。
「も 問題」
子供に急かされただけなのに、中央さんは問題を読み始めました。
なんだ?どういう問題なんだ?
「ジャマイカの首都は?」
「え?」 「あ」
出題された問題に、僕と少年は同時に声を上げました。