0013 品川 ゼロ (81/103)
施設で育った僕ですが、僕より上の子は女の子しかいませんでした。
一緒に育った子たちも、比較的女の子が多かったんです。
なので男兄弟に憧れた時期もありました。
僕に中央さんみたいな兄がいれば、良かったなとも一瞬思います。
こんな変てこな関わり方ではなく、もっと普通に語りたい感じです。
次に、隣に座る少年も今は仮の弟であることを思い出します。
少年は相変わらずおとなしく、僕と中央さんのやりとりを見ていました。
それにしても、この子は勝負が始まってから、やけにおとなしいな。
けど、今日は自分がこの少年の兄になったり、中央さんみたいな兄がいたらと思ったり。
勝負が始まってからの少年の様子への疑問より、人の出会いって不思議だなと思う方が強いものでした。
「ゼロくんの番だ」
「あ」
中央さんの言葉で、僕は反射的に携帯をイジります。
なんか、もう、勝負とか面倒臭いな。
その時の僕はドラゴンボールの話とか、中央さんと話してみたい衝動にかられていました。
現在の僕の正解率は3/4。
中央さんの正解率は3/3です。