0013 品川 ゼロ (73/103)

「中国だ」



中国?



僕の携帯画面の、選択肢の中には確かに中国があります。



「正解は中国だ」



可能なら間違えた選択をして、わざと不正解にしたいけど、その場合は不正解の画面を見せなければいけません。



不正解の場合も、正解は表示されるから画面を見せたらバレてしまいます。



そういうイカサマはできません。



中央さんの答えと共に、僕は中国を選択しました。



画面にはすぐに、正解の二文字が出てきました。



「正解です」



マカロニってイタリアじゃないんだ。



僕が残念そうにそう言って携帯の画面を見せると、中央さんは画面を覗き込んで来ました。



「ふほ 危なかったあ!」



危ない?全然そんな様子はありませんでしたよ。



危ないのは僕の方。



これで僕の正解率2/3に対し、中央さんは3/3です。



中央さんは今のところ全問正解です。



負けたら奴隷になるなんて実感はありませんが、単純に、なんだかテンションが下がります。



そして、あの朝出会った少年の父親の姿が直接的に思い付きます。



『ひゅうほう ひゅうほう』



僕もああなるのかな。