0013 品川 ゼロ (65/103)
中央さん、誰かの奴隷ってことは前にも勝負して負けたのか。
「それじゃあ第1問」
思考の途中で、中央さんが声を張り上げました。
そうだ、勝負は始まっているんだ。
少年は真剣な表情で、中央さんに向かって構えていました。
オーバーなぐらい真剣な少年の様子は、どこか間抜けで可愛いらしいけど、心強く見えました。
中央さんは操作した携帯の画面を読み上げます。
「問題:成人した人体の骨の数はおよそ206個」
人体の骨?206個?
「では赤ん坊の骨はおよそいくつ以上?」
「え?」
赤ん坊の骨の数?いくつ以上?
人間の大人が約206個って事すら知らないのに。
赤ん坊の骨の数なんて分かる訳ありません。
「いくつ?」
中央さんは、僕の目を見ながらもう1度聞いてきました。
メガネの奥の瞳は、細いけど芯があるような目力があります。
僕が思わず目をそらして少年を見ると、少年も僕を見て首を振りました。
少年にも分からないようです。こういうの得意そうなのに。
制限時間は45秒。すでに10秒以上経っています。