0013 品川 ゼロ (49/103)
驚いて声を出した僕に、少年が聞いてきます。
「アラーム鳴った?」
今のがアラームかな。
「多分」
僕はそう言いながら、周囲を見回しました。
そこから見える駅前には、バスやタクシーが並ぶロータリーがあります。
ロータリーの周りにはコンビニや、居酒屋などが入ったビルもあります。
そして、少年と僕の横には一緒に横断歩道の信号待ちをしている、子供連れの女性がいます。
僕は無意識に、女性と子供をジロジロと見ていました。
まさか子供がいる母親が、SCMを着けているなんてことは、無いはずだよな。
女性は子供を見ていますが、子供と僕は目が合いました。
この子な訳もないか。
横断歩道が青信号になると、少年も子連れの女性も渡り始めました。
僕も一瞬後に、横断歩道を渡ります。
視界の先に見えるロータリーのベンチにはサラリーマン風の男がいます。
コンビニの前でも、タバコを吸う男の人や、中で立ち読みをする女性もいます。
僕のSCMは誰と反応したんだ。
僕はドキドキして、周りをキョロキョロ見ていました。