0013 品川 ゼロ (45/103)
道を歩きながら、少年は携帯を開いてイジり始めました。
そして僕に携帯の画面を見せてきました。
画面には、地図と色つきの○が映っています。
「これでSCMを着けてる人が探せる」
「へえ」
少年はこの地図にはSCMを着けた者が映し出され、奴隷か主人かフリーかも分かると説明してくれました。
赤○が主人。
黄○が奴隷。
緑○はフリー。
「ここだ」
少年は僕に説明をしながら、画面に映された黄色の○を指差します。
黄色は奴隷。
どうやらその黄色い○が、ここから1番近いSCMの場所のようです。
少年は土手沿いの道の先を見ます。
「ちょうどこの道の先だ 行こう」
「え?今から?」
少年は横に並んで歩く僕を見上げます。
「そうだよ」
一緒に探すとは言ったけど、今日の今日から探し始めるなんて思わなかった。
「えっと お父さんのSCMをリセットするとかは 」
1度奴隷として作用したSCMは、リセットしなければ他人は使えないって言っていました。
「さっきやったよ」
「ええ?」
確かにペタペタとSCMをイジっている様子はありましたが、まさかそんなに簡単にできるとは思いませんでした。