0013 品川 ゼロ (37/103)
「パパはSCMを自分で調べ上げて 誰かと勝負しようとしたんだ」
「うん」
さっきも言っていたな。
「けど パパは負けた」
どんなこととは言え、父親が負けた話を少年は冷静な様子で淡々と話していました。
「僕はパパの仇を打ちたい パパをああいう風にした奴を探し出して倒したい」
僕は説明書を開いたまま、少年の話を聞いていました。
言ってることは分かるけど。
「僕がどんなに言ったって僕は小学生だから!まだ子供だから!できることが限られてる!誰も僕の話に耳を貸さない!」
少年は突然、くやしそうに声を荒げました。
この少年は、まだ小さいのに様々な憤りを抱えている様子です。
少年は興奮したまま、僕を見て続けます。
「けどお兄ちゃんなら!お兄ちゃんなら大人だから!」
ん?なんか話が変わってきたぞ?
少年は相変わらず強い眼差しで、僕を見ています。
「僕と一緒にパパを負かせた奴を探してよ!」
「はあ!?」
僕と一緒に?
少年と一緒に、少年の父親を負かせた相手を探せって。