0013 品川 ゼロ (36/103)

少年からSCMの説明書を受け取ると、手にズッシリした重みを感じます。


意外に厚いというか、紙は安くて薄い感じだけど、ページ数があります。


ペラペラめくっていると、奴隷という単語や、脳の絵やSCMの絵などもチラチラと見えました。


そして、説明書のページのはしは所々折られてドッグイヤーされています。


さらに、ページの間にはプリントアウトされたような書類が1枚ずつですが、所々のページに挟まれていました。


大抵は、説明書に書かれた説明を裏付けたり捕捉させるような内容のプリントのようです。


説明書自体にも、赤ペンで何か書き込まれています。


恐らく少年の父親が書き込んだり、プリントを挟んだとは思いますが、書き込まれた文字は大人が書いたわりには、読み取れないくらいヘタクソな字です。


なんだか学生が使う、受験勉強用の問題集みたいだな。


挟んである書類のほとんどは、びっしりと文字が書かれていたり難しい化学の数式みたいなものが書かれていますが、大きく『先行勝負』と書かれていたり『革命』と書かれていたりもしています。


「これ お父さんが?」


「うん」


SCM本体しか見ていなかった僕には、この本格的な説明書は本当に奴隷を作る器具なんだと思わせられる雰囲気です。