0012 墨田 ズシオウマル (66/71)
エイアの勢いは他の全員を圧倒していた。
「だから条件を聞いて!」
エイアは突然、ユウガに条件を切り出した。
「アヤくんとズシオウマルにひどい事すんな!」
「あんた自称頭いいんでしょ!?だったらキレイな勝負でカッコ良く勝ってよ!あたしの出番が出ないように絶対に負けるな!」
誰もが黙ってエイアの話を聞いていた。
「あんたはすごい男なんだから!アヤくんもズシもあたしも守ってよ!」
この期に及んでも、エイアはユウガを立てた。
「もしズシオウマルとアヤくんにひどい事したら あたしは他の所有者の奴隷になる!」
「うぅ うっ」
アヤくんは声を出して泣いていた。
エイアの言葉に泣いているのかどうか、私には分からないが。
主人に心まで捧げた奴隷か。
アヤくんはまだ、第2段階の奴隷では無いのかもな。
エイアはユウガに詰め寄り、ネクタイの根元を掴んだ。
「あんたなら出来るでしょ!奴隷にこんな事させなくても出来るでしょ!」
エイアの声は裏返り、少しかすれていた。