0012 墨田 ズシオウマル (64/71)

アヤくんはフォークの最後の切れ端を飲み込んだ。



「うっ ぉぇ」



カラン



えずいたアヤくんは、1度飲み込んだフォークを吐き出してしまう。



目からは涙が垂れ、鼻水も垂れている。



アヤくんはそれでも、吐き出したフォークの切り端をまた飲み込もうとしていた。



業を煮やした私は、フォークをくわえ、丸々飲み込もうとする。



「バカ!飲むな!」



エイアは私がくわえたフォークをはたき、慌てて私を止める。



カチャン カラン



私が飲み込もうとしたフォークが、机の上に転がった。



「素晴らしい犬じゃん」



バチン



「うお」



エイアがユウガの頬を叩く。



「ふざけんな!止めろ!」



頬を叩かれたユウガは、まだ微笑みながらエイアを見ていた。



エイアは次に、切ったナイフを飲み込もうとしているアヤくんの横に立つ。



バチン



「きゃっ!」



カラン



アヤくんが切ろうとしたナイフが、乾いた音で机に転がる。