0012 墨田 ズシオウマル (58/71)
私は今までに得た情報から、ユウガの真意を悟った。
エイアがもしユウガの奴隷の状態で、ユウガが誰かに負けた場合、必然的にエイアもユウガの主人の奴隷になってしまう。
だからユウガはエイアを奴隷にする事を最悪の場合と言った。
「エイアが僕の大切な保険な事に 変わりは無い」
ユウガはSCMを着けない状態のエイアを、側に置いておきたかったのだ。
自身の万が一の時に、自分を助ける保険として。
保険とはそういう意味か。
エイアを保険にするのも許せないが、さらにそれだけの為に、アヤくんを氷風呂に入れた。
この男はどれだけ自己中心的なのだ。
とにかく奴は、その為の人質が欲しかった。
そしてその人質は私だった。
だが、私はユウガに対する怒りを感じつつ、前向きに考えていた。
皮肉にもユウガと私の最悪が一緒だった。
私の最悪も、エイアが奴隷になる事だ。
ユウガの話の通りなら、エイアはSCMを着けなくて済むのだ。