0012 墨田 ズシオウマル (53/71)
アヤくんは未だに震えている。エイアはそんな彼女の両肩を掴み、落ち着かせようとしていた。
「だから俺はSCMみたいな ぶっ飛んだ居場所を探してたんだよ!」
エイアも私もアヤくんも、ただ黙ってユウガの叫びを聞いている。
恐らくこれが、ユウガの本音だろう。
「同時に最高に面白い女にも出会えた!」
エイアか。
「俺達は特別なんだよ!こいつらとは違えんだよ!」
こいつらとは、アヤくんを含む奴隷達の事だろう。
「リュウオウには5人も奴隷がいんだぜ!?負けてらんねえじゃん!」
「お前と俺がその気になれば!お前と俺がその気になれば なんか なんか!」
薄暗いベッドルームの中で、ユウガの目の輝きが増している。
泣いているのか?
「すごい事ができる気がするだろう!?」
まるで子供だな。
「やっと見付けたんだ!お前を!エイアを!」
ユウガの大声にかき消され、ユウガ自身は聞こえていなかったようだが。
「あたしもそう思ってたよ」
エイアは静かにそう言っていた。
ユウガ。つくづく、哀れな男だ。