0012 墨田 ズシオウマル (50/71)


「単純に 奴隷が主人を愛する様になる だが僕からしたら そんな事はどうでもいい」



この男。



愛をどうでもいいと言った。



犬の私ですら、尊さを知っているのに。



私は怒りよりも哀れな気持ちを、ユウガに抱きつつあった。



「第1段階と第2段階の大きな違いは 主人に『生命』まで捧げる事にある」



生命だと?



「たしか第2段階には3ヶ月の時間が必要なんでしょ?」



エイアはユウガを見ないで、アヤくんの肩の刺青を見ながらそう言った。



3ヶ月?そうなのか。



「アヤくんを奴隷にして1ヶ月も経っていない」



詳しい内訳は分からないが、第2段階の奴隷になるには3ヶ月必要で、アヤくんはそれを満たしていないという事だけ分かる。



「ああ そうだ」



ユウガは腕を組み、腕と腕の間に馬の被り物を挟んだ。



「だがリュウオウのブログで 僕は気付いた」



またリュウオウか。



「ブログのジュリアはすでに第2段階だった」



ジュリアという名前も新しく聞く。