0012 墨田 ズシオウマル (49/71)
突然、アヤくんとエイアに大きな布が投げられる。
ユウガが、エイアとアヤくんにバスタオルを投げたのだ。
私達はベッドルームに移動した。
「SCMでも 生命に関わる命令は出来ないんじゃなかったの?」
エイアはソファに座り、バスタオルでアヤくんの体を擦りながら、ユウガにまずそれを聞いた。
さっきまで取り乱してはいたが、いつものエイアの様子に戻っている。
普通の若い女に出来る精神力の比ではない。
「結果として生命に関わる命令は可能だ」
エイアの質問に、ユウガはベッドに座りながらそう答えた。
「【第2段階】の奴隷ならな」
第2段階の奴隷?
「第1段階の奴隷は知っての通り ただ主人の命令に従い 感情は操れない」
ベッドルームのわずかな暖光で、目の光だけが印象的に見える。
「だが第2段階の奴隷は 主人に心まで捧げる」
「心まで捧げる」
エイアはユウガの言葉をつぶやいた。