0012 墨田 ズシオウマル (27/71)
「ねえ アヤくん痩せたよね?」
エイアはそのまま、運転席のユウガに話を振った。
「そうかな」
間違い無い。
初めて会った時にユウガの股間からした、人間の女の唾液の匂い。
あれは、このアヤくんという女のものだ。
ユウガとアヤくん。
この2人は、交尾をしている。
「本題だけど」
ユウガは突然、懐から1枚の紙を取り出した。
「昨日 アヤカの家にある手紙が届いたんだ」
エイアはユウガから渡された紙を広げる。
手紙には、まず始めにこう書かれていた。
わたしはあたまがおかしい人です
「私は頭がおかしい人です?」
読み上げたエイアは、語尾を上げた。
私は頭がおかしい人?
エイアはそのまま手紙を読み続けた。
助かる。私は漢字が苦手だ。
「わたしには既に奴隷が2人います」
奴隷。2人。
SCMの3文字が浮かぶ。エイアも同様だろう。
「わたしは頭がおかしいから 勝負がしたい」
「あなたの主人と奴隷を連れて 全てを賭けて 勝負をしましょう」
「私は頭がおかしい人です」