0012 墨田 ズシオウマル (26/71)

そんなある日、大田ユウガから、エイアに電話があった。


「今日の夜?まあ 暇っちゃ暇だけど」


どうやら今夜、ユウガと会うようだ。


ユウガは信用できない。


私も同行しなければ。


「オン クゥン」


私は服を着替え始めたエイアに、同行の気持ちを込めて鳴いた。


「は?あんたも行きたいの?」


ああ。私も同行したい。


「んー」


エイアは迷いながら、部屋を出た。


「父さーん 夜車使うー?」


部屋の外から、エイアの声が聞こえた。


どうやら私を連れて行ってくれるようだ。


私がいる為に、待ち合わせ場所はコンビニエンスストアの駐車場になった。


駐車場に車を停めようとすると、すでにユウガの車が停まっていた。


「寒っ」


ユウガの車に乗るエイア。私も後部座席に乗り込んだ。


助手席には、見慣れない女がいた。


エイアは助手席の女に言う。


「あれ?アヤくんなんか痩せた?」


アヤくんと呼ばれた女は、ゆっくりと振り返る。



「そう?ありがと」



女の口から、精液の匂いがした。