0012 墨田 ズシオウマル (25/71)

大田ユウガ。こいつは、女だけではなく、金にもだらしない様だな。


「あ 悪い切るよ」


ユウガの視線の先には、コンビニエンスストアから出て来るエイアの姿があった。


相手の話の途中で、ユウガは電源を切る。


エイアには、聞かれたくないのか。


「ま 返さないけどね300万なんて」


エイアが車に入る直前、ユウガは小声で私にそう言った。


また新しいシコリが出来た。


この男、ますます気に入らない。


それからエイアと私は、エイアの家に送り届けられる。


私は再び、エイアの家に戻る事になったのだ。


「うおお!ズシー!どこに行ってたんだ!?」


父上は元気そうで、私を快く迎えてくれた。


またお世話になります。


私は父上の足の匂いを嗅ぎながら、頭を下げた。


母上は見当たらない。


相変わらず忙しく、海外に行っているのだろうか。


それからの数日間、私はエイアの家でのんびりと過ごす事になった。


エイアは家でゴロゴロしている事が多い。


どうやら、20歳を過ぎた今も、彼女は働いていないようだ。