0012 墨田 ズシオウマル (22/71)

「犬のSCMかあ 多分犬専用の歯形に合わせてんだよなあ」


ユウガはそう言いながら、私に近付く。


「ちょっと見てみたいな」


「グゥゥル」


私は嫌悪感から、ユウガに唸った。


「うわ こわ」


私から一歩、退くユウガ。


「あんたの事が嫌いだってさ」


よく分かってくれたエイア。私はユウガが嫌いだ。


「何で?俺 猫より犬派だよ?」


関係無い。


「知らないけど ズシはお利口だからねー あんたなんか悪い事したんじゃん?」


エイアはそう言いながら、私の頭を撫でる。もっと撫でて欲しい。


「してないし」


ユウガはそう言いながら、また歩き始めた。


お前の股間からは、色欲の匂いがプンプンする。


エイアに近付くな。


しばらく歩いていると、ユウガの匂いがする車の前に着いた。


ユウガが車に乗り込み、エイアも後部座席のドアを開ける。


2人はこの車で移動しているようだ。


車内から、わずかにエイアの匂いがした。