0012 墨田 ズシオウマル (20/71)
その後、男の名前は大田ユウガだと分かる。
中央とシヲリ、エイアと、大田ユウガは話を始めた。
話の中心は、私を引き取る引き取らないという内容だ。
人間は勝手だ。
ペットの意思は無視だ。
赤子とペットは、親と飼い主を選べないものだな。
中央は私が人様に迷惑をかけただのと言ってまで、私を引き取ろうとしたが、もちろんそんな嘘、私は否定する。
「嘘だって」
私の否定をエイアが分かってくれた。
まあ、どの道比べれば、私はエイアに着いて行く事を望む。
正直、突き放されると思っていたが、久しぶりに会ったエイアは優しく私を抱きしめてくれた。
これ以上の至福はあるだろうか。
美しく成長したエイアが、自ら離れた私を再び迎え入れてくれたのだ。
私は久しぶりのエイアに夢中だった。
結果として、中央とシヲリは諦め、私はエイアに着いて行く事になる。
道を歩きながら、エイアとユウガは話し始める。
「SCMを着けた犬かあ 興味深いな」
エイアが私に言う。
「あんた どこでSCM着けたの?」
薄々は感じていたが、私は驚愕した。
エイアもSCMに関わっていたのか。