0011 中央 アタル (136/142)

「足立さん!大丈夫すか!?うお!なんか血が着いてる!」


中野タイジュはこちらに近付いてくるなり、真っ先に足立シヲリの元に駆け寄る。


「クラブまで行ったけど見つかんないし 反応もどんどん離れるし!やっと追い付いたんすよ!」


前回は俺でも分からないほど小悪魔な女装をしていたが、今日は黒のジャケットとタイトなジーンズを履いて、髪の毛も短髪。


細身だが、女受けの良さそうなイケメンだ。


女装時より背が大きく見える。


どんな魔法を使ったら、あそこまで女の子になれるんだかな。


「中野ちゃん 色々あったけど 今中央さんがゼンイチの奴隷で ゼンイチをやっと捕まえて これからあたしが勝負するの」


「え?は?」


中野タイジュもジュリアからある程度、経緯を聞いていたはずだし、足立シヲリの説明は的を射ているが、今の状況は面を食らうだろう。


「とりあえず 今からゼンイチを奴隷にするから!」


「えっと 分っかりました!」


せっかく来てはくれたが、中野タイジュも今さらだな。そう思った直後。


「その勝負 俺がやります!」


中野タイジュが突然そう言った。