0011 中央 アタル (132/142)

いよいよ俺とゼンイチのSCMの保留モードを解除し、ゼンイチを奴隷にする。


勝負って言うより儀式かな。


バッグからビニールテープを取り出し、足立シヲリに渡す。


「これで俺の手足をグルグル巻きに縛れ」


「あの」


「いいから」


足立シヲリはテープ片手に固まるが、すぐに車から1度降りて後部座席のドアを開ける。


手際よく両拳を合わせた俺の手首にテープを巻き付け、合わせた足首にもテープを巻き付けてくれた。


「バッグにナイフも入ってある 一応持っておけ」


俺の小声の指示に、足立シヲリはバッグの中を覗き込む。


何も言わないが確認したようだ。


俺は1度、手足を広げようとするが、テープはガチガチに巻き付けられて自力ではすぐに外せそうにない。


そう。不安な要素はガチガチにガムテープで縛ればいい。


準備は出来たな。


「ジャケットに俺のSCMが入っている 悪いが着けさせてくれ」


彼女がジャケットの中からSCMを取り出すと、俺は口を広げる。


足立シヲリは俺の口の中にSCMを持った指を入れた。


「えっと こんな感じですか?」


口の中に、細くて冷たい女の指が入る。


時々歯に金具が当たるが、SCMは俺の上前歯の裏にハマった。


『 カチャン 』