0011 中央 アタル (130/142)

監視カメラも響いた銃声の処理も、今は考えたくない。


「ああ はあ ぐぞ!ぐぞ!」


バン


俺は苦しそうに悶えるゼンイチの足を1発殴り、助手席のカバンからビニールテープを取り出す。


「あんな街中でぶっ放しやがって このクソバカ野郎が」


そう言いながら、まずゼンイチの両足首をグルグル巻きにした。


何度も蹴りで抵抗してきたが、力づくで押さえ込んで巻き付ける。


「テメー!覚えとけよ!マジ!マジ!」


多少混乱しているのか、言っていることが訳分からん。


元喧嘩屋の割には、時々度胸の小ささを見せるな。


ケガをして酷だが、今さら優しくする気も無い。


両手首も思い切りグルグル巻きにしてやる。


「イデデデ!病院だ!病院に連れてけ!」


「黙れバカ」


うるさいから口も頭越しにテープでグルグル巻きにしてやった。坊主って便利だな。


これで、ゼンイチの動きは完璧に封じた。


「ふう」


俺は後部座席で初めて安心のため息を吐いた。


直後に車がコンビニの前で止まる。


「どうした?」


「あの 氷買って来ます」


そう言い残し、足立シヲリは店内に向かう。