0011 中央 アタル (105/142)

俺達は、足立シヲリが確保してくれた自分たちのVIPルームに行った。


飲み物とバッグを机に置き、足立シヲリにカーテンを締めさせる。


時間はすでに3時30分過ぎ。


「中野タイジュは 」


「もう着いてる頃ですけど さっきから連絡が着きません」


俺の質問に足立シヲリはそう答えた。


何やってんだ、あのオカマ野郎。ウダウダしていられないっていうのに。


俺は持っていたバッグの中の、ある物を握り締めた。


絶対に使いたくなかったが、仕方ない。


「このまま2人で乗り込むぞ」


俺はカーテンを睨みながら、足立シヲリに言った。


「え?中野ちゃんは?」


「正直 来ても来なくても一緒だ」


「けど じゃあ どうやってゼンイチを奴隷にするんすか?」


必殺の手段はある。


俺は足立シヲリの目を見た。緊張しているのか、気持ち目がデカく見えるな。


「どうにかする」


足立シヲリは疑問を感じたまま黙っている。


または呆れてるのかもしれない。まあ仕方ないか。