0011 中央 アタル (95/142)
日本人もいるが、とにかく外国人が多い。
「英語は喋れるか?」
足立シヲリにそう聞くと、彼女は親指と人差し指で小さな隙間を作る。
「少しなら」
少しか、心細いな。
ちなみに俺は外国語は一切喋れない。
「反応は?」
「かなり近いはずなんですけど もうほとんど分かりません」
恐らく半径100M圏内に入ったか。
周りを見渡しても、人通りはそれなりに多い。
コンビニはもちろん、大型ディスカウントショップに、ゲームセンター。
この時間でも開いている店がかなり多い。
「ゼンイチの反応 さっきから動かないんです」
「どこかの建物に入ったな」
GPSの性能が悪すぎる。
○の範囲は50M弱。
それだけでもとんでもない数の店が密集し、平日にも関わらず人間も多い。
「聞き込むしかないか」
「けど あいつ見た目黒人ですよ?」
そこなんだ。
日本国内で、ゼンイチのような見た目が黒人の男を探そうと思えば目立つ。
だがこの辺り、この地域はまずい。
今この瞬間も、視界には黒人がわんさかいる。