0011 中央 アタル (80/142)

俺は足立シヲリに、目黒に対する命令の内容を伝えた。


俺と足立シヲリはこれからゼンイチを追うが、目黒はこのコンビニに残る。


そして自分で救急車を呼び、俺たちの話はするな。


もし他に勝負を申し込まれても絶対に受けるな。


俺たちが迎えに行くまで、養生して待っていろ。


足立シヲリは、そのまま目黒に命令した。


目黒は静かに「分かった」とだけ言う。


携帯の番号を控え、俺はわずかだが、目黒に金を渡した。


「気分が悪いのは続くか?腹は痛むか?」


「全身痛いが 左足が特に痛い」


どうやら、折れたのは左足だけのようだ。幸いではないが、命に別状は無いな。


足立シヲリの命令を聞いてくれる限り、俺の過失は無くなる。


なんとかなった。


「お前は誰の奴隷だった?」


今は足立シヲリが目黒の仮の主人だが、俺の質問に目黒は素直に答える。


「俺は文京ゼンイチの奴隷だった」


文京ゼンイチだと?


「じゃあズシオウマルの奴隷か」


しかし目黒は意外な返答をする。


「ずしおうまる?何のことだ?」


なんだと?