0011 中央 アタル (63/142)

リュウオウは短気だ。


今夜中に何かしら収穫が無ければ、罰も妥当だろう。


今回もズシオウマルを取り逃がした上に、ゼンイチに関しても大した進展は無いからな。


大体どんな罰かは予想できるが。


「まあ あるだろうが どうせ絶妙な嫌がらせみたいなものだ」


「絶妙な嫌がらせ?」


「まだ分からんから あまり気にするな」


俺はそう言ったが、足立シヲリは明らかに今までより元気が無かった。


得体の知れないSCMの奴隷になった上で、初めて受けたイカレタ主人からの命令が失敗だもんな。


想像を絶する不安があるのは察する。


俺はまずジュリアに連絡し、リュウオウに報告するべきことを話した。


ジュリアの隣には常に、リュウオウがいる。


足立シヲリは携帯をイジッていたが、時々不安そうにこちらを見てきた。


途中リュウオウと電話を変わったりもしたが、会話は10分ほどで終わり、俺は電話を切った。


「チッ」


切った直後、自然に舌打ちが出た。


「あの 何を言われたんですか?」


「まずズシオウマルと大田ユウガ達は保留だ 引き続きゼンイチを追い詰める」


「あ はい」