0011 中央 アタル (62/142)

数秒の間の後に、助手席に乗る足立シヲリに続ける。


「あいつらが大田ユウガと荒川エイアだ」


足立シヲリは残念そうに、小さく「はい」と答えた。


足立シヲリも2人の特徴は聞いていたからか、気付いていた様子だった。


そう言えば新宿セイヤから聞いた話では、大田ユウガにはもう1人女の仲間がいたような気がしたが。まあ、いいか。


大田ユウガ。


俺に中途半端な希望を見せやがって。


俺の心を乱すな。


あいつらは確かに注意するべきだ。


「中央さん 大丈夫すか?」


足立シヲリが心配そうな顔で俺を見ていた。


最初に比べ、話しかけてくるようになったな。


「何が?どうした?」


「さっきから ずっとライターをシュッシュッしてるから」


そう言えば、ずっとライターを握っていた。


「あ ああ ただの癖なんだ 気にするな」


ずっとだと?気付かなかったな。


足立シヲリは、そのまま俺を見ながらさらに聞いてきた。


「これからどうするんすか?」


「とりあえず ありのままをリュウオウに報告する 後はリュウオウに決めてもらうだけだ」


足立シヲリは唇を含んで、上目遣いで言う。


「あの 罰とか」


罰か。