0011 中央 アタル (44/142)
だが、ズシオウマルが足立シヲリを気に入っているのは確かなようだ。
リュウオウの勘が功をそうした。
この調子なら、このままズシオウマルをリュウオウの所まで連れていけそうだ。
とりあえずこの部屋には、今ズシオウマルしかいないようなので、犬は足立シヲリにまかせ、俺は土足で部屋の先に進んだ。
部屋の床に懐中電灯の光を当て、部屋の中を物色する。
そんなにゴミゴミしてはいないが、床には開いたままのマンガや、シャツやジーンズが放置されている。
飲みかけのペットボトルや、ベッドの上は起きてそのままって感じか。
壁にはダウンジャケットなどの、冬物の厚着が飾られたようにかかっている。
バスケットボールやスニーカーが棚に並び、壁にはジャマイカの国旗も飾られていた。
服は以前少しだけ本人を見た時のイメージ通り、大きめのサイズばかりだ。
服の系統は、俗に言うBボーイを大人っぽくした感じか。
そういえば事前の調べでビックリした事だが、ゼンイチは見た目こそアフリカ系アメリカ人に見えるが、実は母親も父親も純粋な日本人らしい。