0011 中央 アタル (45/142)
小卒の件もそうだが、どんな人間でも、掘り下げて調べると様々な驚きがあるもんだ。
普通な人生こそ珍しい。
とりあえず、懐中電灯で照らしたゼンイチの部屋は、シンプルな男の部屋という感じだ。
部屋を見回すのは別にゼンイチの弱点を探そうとか、大そうな目的がある訳でもない。
もちろん、泥棒をしに来た訳じゃない。
興味と好奇心によるものだ。
勝手に入った人ん家って、妙に興奮するな。
部屋のあっちこっちに光を当てていると、角に設置されたテレビとDVDデッキが目に入った。
俺はしゃがみ、テレビとDVDの電源を点けてみる。
足立シヲリも、ズシオウマルと共に俺の後ろで部屋に入って、色々な場所に懐中電灯を当てていたが、俺がテレビを点けると画面に注目した。
画面に一瞬、青い画面が浮かび、部屋を照らすくらいの光と同時に、共に点けたDVDの映像が映し出される。
そして。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
慌てて音量を下げたが、突然お兄ちゃんを連呼する少女の映像が流れた。
ゼンイチの妹か。なんて訳がない。
出てきた映像は、幼い容姿の女の子がベッドでカメラに向かって、お兄ちゃんを連発している映像だった。
こいつぁ、思いっきりロリコンもののAVだ。