0011 中央 アタル (27/142)

「あ」


しばらくしてから、突然何かを思い付いたように足立シヲリが話し始める。


「もし仮に ズシオウマルをリュウオウの元に連れて行って奴隷にするじゃないですか?」


「ああ」


「そしたら自動的にゼンイチもリュウオウの奴隷になるんすよね?」


ゼンイチはズシオウマルの奴隷だ。


つまり、ズシオウマルがリュウオウの奴隷になったらゼンイチもリュウオウの奴隷になる。


関係無いが、名前長い奴が多いな。


とにかく足立シヲリが言ってることは、その通りだ。


「そうだ」


「けど 主人と奴隷が遠くに離れた状態でも 奴隷になるんすか?」


足立シヲリが言っているのは、ズシオウマルが誰かの奴隷になった場合、ゼンイチは『離れていても』新しい主人の奴隷になるかどうか、という疑問だろう。


「ならない」


「え?」


「新しい主人SCMに会うまでは今まで通りだ」


「じゃあ その間に外しちゃえば」


「いや 新しい主人に会うまで前の主人の縛りは継続している」


主人が切り替わっても、奴隷(厳密にはSCM)は新しい主人に会うまで前の主人を主人と認識する。


「そういった主人の切り替わりなどの認識の範囲はおよそ30M アラームと一緒だ」


「へー」