0011 中央 アタル (24/142)
「あの 赤反応っていうか ズシオウマルだけでもゼンイチの家に行くんですよね?」
足立シヲリは携帯を開いたまま、そう質問してきた。
「ああ ゼンイチはいないかも知れないが 犬がいたらいたで 犬をリュウオウの元に連れて行くのも目的の1つだ」
俺がそう答えた直後、足立シヲリはさらに質問してきた。
「犬をどうやって奴隷にするんすか?」
「知らん」
俺が受けたのはリュウオウの元に、ズシオウマルを連れて行く命令であって、その場で奴隷にするという指示はされていない。
もちろん可能なら奴隷にしてから連れて行く。
ちなみに人間であるゼンイチは奴隷にしてから連れて行く。
勝負の仕方などは、基本的にまかされている。
結果的に、SCMを着けた犬と、奴隷にした状態のゼンイチをリュウオウにつきだせればいい。
「じゃあ仮にズシオウマルを奴隷にできたら リュウオウはどうするんすか?」
ズシオウマルをどうするか。
まあ、疑問に思う気持ちは分かるが。
「知らん」
リュウオウからは何も聞かされていない。
俺が知らないと言うと、足立シヲリは黙りだした。
感じが悪いのは百も承知だが、俺が知る訳ないだろう。