0011 中央 アタル (23/142)

暴れる中野タイジュを、足立シヲリを使って押さえ込んだり、俺自身ぶん殴ったりもした。


何より、足立シヲリを騙して奴隷にした上での話だ。


そりゃ、俺に対して好感を持つ訳がない。


SCMの効果で奴隷同士ではあるが、奴隷の感情は操れない。


仮にリュウオウの命令でも、足立シヲリは俺やリュウオウに好意を抱いたりはしないだろう。


さらに奴隷同士に、上も下も無い。


リュウオウの命令で、俺たちは行動を共にしなければいけないだけだ。


「GPSの使い方は分かるな?」


「はい」


俺がそう言うと、足立シヲリはカバンから携帯を取り出して開いた。


「ゼンイチの家周辺を出しておいてくれ」


ゼンイチの住所は事前の連絡で教えてある。


俺が言う前から操作していたらしく、足立シヲリは直後に「出しました」と言ってきた。


「どうだ?」


「赤の主人反応はありますけど 黄色の奴隷反応はありません」


つまり、犬はいるがゼンイチの反応は無いという訳だ。


「分かった 引き続き見ていてくれ」